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教育相談室発行 第13号

無駄が生きてくる!?

今日は3学期の終業式、平成30年度も2週間ほどで終わります。「1月は行く、2月は逃げる、3月は去る」という言葉があるように、慌ただしく過ぎた3学期だと思いますが、皆さんは、やり残したことはありませんか?

さて1月号では、無駄だと思ったらやらなくてもすむ方法(言い訳)を考える人が増えてきたことに対し、無駄と思えることにも大切な意味があることを書きました。また2月号では、プロテニス選手の大坂なおみ選手と錦織圭選手を比較して、効率だけを追求しても多様な価値観を身につけることができないことについて述べました。そして、SNSなどの情報ばかりに頼る生活は、その時の自分にとって好ましい情報だけしか手に入れることのできない「タコ壺化」した状態になっているということを書きました。

皆さんには、ぜひとも全身に活力があふれ出るような健康で、多様な価値観を身につけた大きな人間になってもらいたいと思っています。そこで、その第1歩として、ストレスの解消にも最適な「読書」を強く勧めたいと思います。

これを見ている人の中には、「読書は苦手だ」という人がいると思います。確かに「読書」を勧める一つの柱は、多様な価値観を身につけることですが、1番大切なことは、ストレスを解消して心を健康な状態に保つことです。

そのために確認しておきたいことは、1月号で紹介したイギリスのサセックス大学の研究によれば、何かに没頭することが大事であり、それも6分間程度で十分だということです。ですから手近にある本を手に取り、時間を気にしないでながめることから始めてください。このように書くと、本屋さんからお叱りを受けるかも知れませんが、立ち読みから始めようということです。

こうしたことをくり返すうちに、何となく自分に合ったジャンルが見えてくるはずです。読書がストレスを軽減する秘密は「没頭すること」にあるわけですから、読んでいて苦にならない本がベストです。

ここで注意したいのは、マンガや電子書籍ではなく、「小説」を選ぶということです。マンガではなく「小説」がよい理由は、文字だけなので、情景や世界を想像してイメージを広げながら読むことになるため、脳が活性化されるからです。このとき新たな神経回路が生まれ、発想力も増進されるのです。

また電子書籍ではなく「小説」がよい理由は、ページをめくるという単純作業の繰り返しによって意識を集中することができ、これがストレスの軽減につながるからです。

さて、普段から小説を読む人にとっては何でもないことですが、そうではない人にとっては、「興味のある小説を選ぶ」というのは大変なことです。先に書いたように、「立ち読み」しようにも、目についた話題作やベストセラーに手を出してみても、なかなか読みたいという気持ちが湧いてこないものです。

こうした場合は、おもしろかった映画やドラマの原作本を探すとよいでしょう。すでにおおまかなストーリーが頭の中に入っているのですから、楽に小説を読み進めることができるからです。

ただし、専門用語のオンパレードだったり、横文字表現が多かったりして、内容が頭に入らないようなら、すぐに読むのをやめて別の本を探しましょう。「小説」を読むのは、その世界に入り込んで「没頭すること」が目的なのですから、「没頭できるもの」を探すことが大事です。こうしたことは無駄なように思えますが、「探す」という行為の中で、知らず知らずのうちに多様な価値観に触れることになるのです。そして、人間の趣味や趣向が変化することで、興味が湧かなかった「小説」でも、後になって「お、面白いじゃん!」と思うようになるのです。

皆さんも、これから本屋さんに行ってみませんか。

スクールカウンセリングのご案内

4月のスクールカウンセリングの日程は、新年度最初の「こころの天気図」でお知らせします。

気持ちが少し疲れて、誰かと話をしてみたいと思う人は、教育相談室まで申し出てください。

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教育相談室soudan@tsurugakehi.ed.jp